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義援金で応援2017.07.21

とうほくIPPOプロジェクトレポート -まめ菜工房「ビーンズくらぶ」(阿部恵美子さん)-

「とうほくIPPOプロジェクト」支援先活動レポートシリーズは、第4期の支援先であるまめ菜工房「ビーンズくらぶ」阿部恵美子さんに、お話をうかがいました。

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宮城県南三陸町の山間部にある入谷地区の工房を訪ねると、お母さんたちが豆腐作りに励んでいました。「温度は何度?」「何回かき混ぜるといい?」「75度?この前は80度だったよ」。表情は真剣です。近所のお母さんたち6人が震災をきっかけにオープンした加工場工房「ビーンズくらぶ」では、夏場は惣菜づくり、冬場は豆腐づくりが行われています。工房周りを囲む50a(5000㎡)もの広い畑では春から秋にかけて豆の栽培もしています。「『結いっこすっぺし~』って言うんだけど、地域で結束をしていろいろな家のお手伝いをするのが当たり前にある地域なんですよ」という阿部恵美子さん。訪れた日は、冬に2年目を迎える、豆腐作りの練習日。まさに、実験中の工房を訪れて来ました。

 

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あおばた豆、宮城白豆、気仙沼青豆などが作られていました。

 

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取材当日不在の佐藤とし子さん宅の離れを改装したビーンズくらぶの工房。

 

 

■「ビーンズくらぶ」を立ち上げたきっかけは何でしたか?そこから工房のへと変わった
 背景は何ですか?
 

遊休農地問題を中山間地域で取り組んでほしいという国からの要望がきっかけで、2009年に「ビーンズくらぶ」をこの地域の農業を営む6人で始めました。この辺りは、田んぼを止める人が増えていて、耕作放棄地や遊休農地問題を抱えています。一度、放棄しちゃうと元に戻すのが大変ですから。もともと田んぼや稲刈りを手伝い合う"結"で私たちは助け合ってきましたから、結束があったので、チームを組んで手がかからない豆の栽培をはじめました。茶豆、そら豆、青豆と数種類。でも豆の生産だけでは増える遊休農地のスピードには追いつかないですし、資金も人も必要です。私たちが作っている豆を活かした加工品を作り、少しでも収入をあげて行こうと思っていました。それには加工場が必要だったんです。

 

 

■フェリシモのとうほくIPPOプロジェクトとの出合いはどのようなタイミングでした
 か?
 

震災のとき、この辺は被害が少なかったので、地域の集会所が避難所となりました。発電機を出してきて、備蓄の玄米を精米にして、井戸から水を引っ張って来て、避難されて来た沢山の人に向けて炊き出しをしました。復帰するまで電気は35日、水は3ヵ月かかりましたから。ボランティアの人も訪れたのですが、街にはコンビニが無かったので食べるものを求められました。そこでお友達の加工場を借りて毎週末お弁当作りをしたら喜ばれたんです。加工場がほしいという思いは強くなり、色々な人に相談していたところ、復旧センターの女性に教えていただいたのがフェリシモのとうほくIPPOプロジェクトでした。そして、佐藤とし子さんの離れのここに工房を作ることができました。

 

 

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分業制ではなく、一つの作業を全員で参加して確認し合う。

 

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あおばた豆から作られたおから。豆の風味が高く美味しい。

 

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100回もの実験を重ねているがまだ答えは出ていない。

 

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にがりを入れ、固める最終段階。この時点でだいたい成功か否かはわかるのだそう。

 

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本日は固まらず失敗に終わる...。できたての温かい豆腐はとっても美味しい。

 

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冬場は加工品づくりの季節。納豆と豆腐、きなこまで。

 

 

■まめ菜工房「ビーンズくらぶ」が2014年にスタートしてから、どのように変わりまし
 たか?
 

2015年の12月に加工場が出来たことで、仕事や役割が増えました。南三陸町にはかつて何軒かあった豆腐屋が震災後なくなってしまったので、私たちの豆腐は未熟なのに期待されています。それにしても、同じ味で提供することが本当に難しいですね。どうしても上手に作れなくて困ったとき、お店を閉めたお豆腐屋さんを連れて来て作り方を教えてもらったりしています。あおばた豆を使った緑色の豆腐を提供しようとスタートしたのですけどこんなに難しいとは知らなかったです。冬に向けて、夏の間は今日みたいに定期的に集まって豆腐作りに励んでいます。12月から4月までは木金土曜日に集まって100~120丁の豆腐を製造して、5月~11月は完全受注制で惣菜を作っています。みんなで料理を作る機会がなかったので楽しいんですよ。料理のバリエーションも増えましたし、味付けの発見もありますね。はじめて本当に良かったです。地域で集まれる場所があるのはとてもいいです。

 

 

■今後目指すことは何ですか?

 

後継者がいないのが問題です。「ビーンズくらぶ」の活動を広めてファンがふえることで後継者を増やすことで、10年後には遊休農地をなくすことです。

 

 

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まめ菜工房「ビーンズくらぶ」入谷地区で農業を営む女性たちで結成。
 

 

【2016年取材:羽鳥靖子(ライター)】 

 

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まめ菜工房「ビーンズくらぶ」
営業日(12月~4月):毎週金曜日
住所:宮城県本吉郡南三陸町童子下175

 

 

◆「とうほくIPPOプロジェクト」の第7期事業を募集中です。 (~10月2日まで)

以下のページをご参照願います。

http://www.felissimo.co.jp/s/tohokuippo7/

または、「とうほくIPPO」と検索してください。

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